以前、テレビのバラエティ番組で、パワーダウンしているお笑い芸人さんがスピリチュアリストの江原啓之さんの家に訪れて、江原さんから今後のアドバイスをもらうという内容のものがありました。
誰でも仕事がうまくいかない等の悩みを持つことがあると思いますが、特にお笑い芸人さんの場合もその悩みも大きいようでした。
無名のお笑い芸人さんが一気に人気が出て注目されても、それが長続きせずにあっという間に消えていくということがよくあります。一発屋というものでしょう。しかし、一方では、若手お笑い芸人として出てきてもそこから安定した人気を維持し、やがては冠番組まで任されるようになり、お笑い芸人という枠を超えていく人達もいます。
その違いは一体どこにあるのでしょうか。
今がどんな状況であっても、その状況に行き着くまでには必ず原因があります。そして、その原因に目を向けることが非常に大切になります。
全ては原因があって、今がある。「因（いん）・縁（ねん）・果（が）」の法則。
そして、そこに「波長の法則」が結びついて、結果としてしかるべき状況に行き着くということです。全ての物事、人との縁も「波長の法則」がはたらいています。
自分の仕事にも通じる気付きがあるかもしれませんので、自分の場合に当てはめて考えてみても良いかもしれません。
パワーダウンの原因
番組では最近仕事が減っている２人のお笑い芸人さんが登場されました。
ご自身の持ち味、特技、これまでの経験などから、江原さんからの今後のアドバイスがありました。
最近「仕事がない」理由は何か、ということをお２人それぞれのケースでアドバイスをされていました。
Ａさんの場合、人の意見を聞かないでいつも受け流していることが、パワーダウンの原因でした。そして、Ｂさんの場合、何につけてもネガティブに物事を捉えてしまうことが原因していました。その自分に対する自信の無さが観客に伝わってしまっている。更に、何か問題が起こると逃げる傾向があり仕事にも真剣に向き合わない。それが、私生活にまで影響しているということでした。
自分の今置かれた状況になった原因を意識せずに現状を打破することは不可能です。お二方の場合も、今に至った原因すら分からない状況なので、今回の場合は江原さんのアドバイスをどう受け入れるかが今後の分かれ道だったのでしょう。
現状の自分の見極め方
今の自分を客観的に把握し見定めるためには、とにかく周囲の意見を聞くことだと思います。
人の意見に耳を貸さないことが一番の不幸です。
今はコミュニケーション不足の時代。ひとりよがりのまま年齢だけ重ねていくという人が余りにも多い。もっと人の意見に耳を傾けて、今の自分自身で良いのかどうなのかを見極めることが大切です。人のアドバイスが実は非常に重要な伝えられるべきメッセージであることもあります。
もちろん、人の意見も様々ですので、取捨選択が必要です。自分自身の頭で判断する必要があります。
一方で才能があるのに芽が出ないという人は、別な部分で問題があることもあります。それは人間関係の築き方がヘタ、まったく妥協できないなど、自分の理想に凝り固まっているのかもしれません。
ある程度何でもこなしてみよう、言われることについて受け留めてみようという柔軟性も必要なことがあります。
仕事をする動機
Ａさんは自分のことばかり考えているという指摘がありました。
お笑い芸人さんにとって大切なことは、「人に福を与えること」。仕事が無いため、自分のことばかり考えてしまう氣持ちもわかりますが、肝心の「人に福を与える」ことを忘れているのが問題でした。
まず自分がしっかり福を持った人になること。そしてたくさんの人に笑いや福を蒔くことのできる人にならなくてはいけない。
私たちも仕事や何かで先が見えないほどの不安にぶつかったら、「仕事をする動機、その意味は何か？」を考えることが大切だと思います。
春日大社の葉室前宮司さんによれば、
働く（はたらく）＝「端（はた）を楽（らく）にすること」
つまり、周りにいる人を楽にすること。周りにいる人を幸せにすることです。
私たちが働く意味とは、ここにあるのではないでしょうか。
自分は何のために仕事をするのか。そして自分の持ち味は何なのか？
その際、人と比較しないことが大事だと思います。
動機さえあれば、どんな苦難も乗り越えることができ、「あの時の苦しい経験があったからこそ、今がある」と思えるのかもしれません。
お笑い芸人のＡさん、Ｂさんが、江原さんのアドバイスをどう受け入れてその後どの様に進んでいったのかは分かりません。全ての結果には原因があるのですから、今回の結果（アドバイスをどう受け入れたか）がまた次なる結果の原因として、波長の法則の作用により、その原因に相応しい未来（結果）が決まっていくことでしょう。
あなたにあったパワースポットを選ぶ
江原さんはお笑い芸人のＢさんにおすすめのパワースポットとして、伊勢の佐瑠女神社に参拝することを勧めていました。芸能の神さまだからですね。
皆さんもぜひ、ご自身の仕事やそれぞれの問題、課題に合わせてスピリチュアル＆パワースポットを選んで訪れてみては如何でしょうか。
「パワースポットと聞いたから行く」というのは、もう少し思考や分析が必要かもしれませんね。自分の現状を分析できれば、その時に行くべき聖地・パワースポットに訪れることが今抱える問題の一つの解決策のヒントになるかもしれません。
まとめ
全ての結果には、それに至らしめた原因がある。
自分に起こった結果の意味を考え、その原因を分析する。
起こった出来事を理解しすべてを受け入れて改善するのか。
それとも不平不満を言うだけなのか。
どちらの道を選ぶのかは私たち次第であり、
選ぶ道によって私たちの仕事や未来も変わっていく。
～参考文献～
『苦難の乗り越え方』江原啓之著 ＰＡＲＣＯ出版
『スピリチュアルな人生に目覚めるために』江原啓之著 新潮文庫
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