スピリチュアル旅行の道標

あなたの聖地巡礼の旅を豊かにする人生のツアーガイド(ちいろば旅倶楽部 図書館)

日常生活を豊かにする知恵

神社に参拝するだけでは世界は変わらない!食行身禄に学ぶ「世直しの方法」

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狭野神社の宮司さまのお話

狭野神社

2013年の3月に「天孫降臨・高千穂ツアー」を開催しました。ツアー参加の皆さんがとても明るくて、楽しいツアーとなりました。また、現地で出会う人たちにも恵まれていて、良い思い出ができました。

とても嬉しかったのは、3日間貸切バスを運転してくださったドライバーさんが、「ちいろばのツアーは中身が濃いなぁ」と言ってくださったことでした。ドライバーさんは高千穂峰登拝以外は、ツアーの私たちと行動していました。こんなドライバーさんも珍しいことです。

そして、ツアーの中で特に印象に残ったのが、狭野神社の宮司さまのお話でした。宮司さまは、最近は観光神社が増えていることを懸念されていました。また、その2年前に起こった新燃岳噴火のお話を聞かせていただきました。

噴火後、警察が宮司さまに神社から避難するように言われても「神様をお守りする役目がある」といってお断わりしたそうです。さらに無理矢理避難されそうになったときも断って神社にいらっしゃったそうですが、その翌朝夜が明けるころ神社の外を見ると、やはり怖かったというお話をされていました。そして宮司さまがお話していた大切なポイントは、「天変地異というのは、人の心の荒れたときに起こるものだ」ということ。

こうした宮司さまのお話に、泣きそうになった方もいらっしゃいますし、みんな最後は宮司さまに握手を求めて記念撮影もさせていただきました。本当に素晴らしい宮司さまでした!

狭野神社のご祭神は神武天皇です。
神武天皇といえば、日本初代天皇。
建国記念日には狭野神社でも祭祀があるそうです。

ちなみに狭野神社のご紋は菊の紋で、日本の天皇および皇室をあらわす紋章です。その菊の花びらの枚数は16という宮司さまのお話。

ちょうどツアーも16人の参加でしたので、これも何らかのご縁があるのかしら?と思ったのでした。天変地異など、私たちに起こる出来事はすべて意味があり、自分にも責任があるということを忘れてはいけませんね。

カルマは、地域や国・民族としての連帯責任でもあります。

その他、霧島神宮を案内してくださったガイドさんも本当に素晴らしい方で、通常は中には入れないところまで入らせていただき、貴重なお話を聞かせていただきました。

そしてこのツアーで一番大切なところが、天孫降臨の聖地・高千穂峰登拝でした。当日はお天気も良く、見晴らしもよかったです。高千穂峰ですが、火山灰(というより砂)が多いので、少々足をとられることがありましたが無事に登拝することができました。

富士山の噴火と過去の富士山の噴火について

富士山

そして、ちょうどその翌月には、天孫降臨ツアーの主なご祭神であるニニギノミコトのお后であるコノハナサクヤヒメノミコトが主祭神の富士山麓の浅間神社を巡るツアーが予定されていました。

富士山と言えば、東日本大震災以来、噴火の可能性がささやかれていますが、「富士山が大規模に噴火すれば、日本はもう終わり」と誰でも思ってしまう程にインパクトは大きいのだと思います。

富士山は過去に何度も噴火をしていますが、もし次に噴火があったとしたら、この便利な世の中、いろんなことが機能しなくなります。

まさに日本の経済活動は終わりということです。
過去の噴火とは、今の状況は全く違うと思います。

そもそも古代、それも縄文時代から日本人にとっての祈りとは、「日本の平和=富士山への祈り」でした。

こうした祈りが、富士信仰から富士講へとつながっていきました。

ちなみに、日本で何度富士山が噴火したかご存知ですか?

記録に表れたもので13回あります。

特に有史時代における三大噴火としては延暦・貞観・宝永の噴火があります。そのうち2つまでが平安時代の出来事で、その間わずかに60年です。

3つの噴火の中で一番最近に起こった江戸時代の宝永の噴火についてどのような状況だったかをお伝えしたいと思います。

江戸時代の宝永4年(1707年)に大地震と共に襲った富士山中の大爆発は、13億トンといわれる多量の火山灰や火砕物を周辺に撒き散らしたため、未曾有の災害をもたらした噴火でした。

その当時の日本列島は、火山活動が盛んで、各地に地震が発生して、人心は穏やかでなかったといいます。

宝永二年・・・九州桜島噴火
同三年・・・信州浅間山噴火・江戸大地震
同四年・・・東海大地震・富士山噴火
同六年・・・伊豆三宅島噴火
同七年・・・浅間山噴火

という一連の災異をみればわかりますが、天変地異が集中した最悪の時代でした。

富士山噴火の1ヶ月あまり前には東海道沖~南海道沖を震源としたマグニチュード8.4の大地震がおそっています。

『日本災異記』によると・・・。
この地震は10月4日から28日に及び、駿河国からの報告で死者13人、全壊家屋1342件とあります。

また駿河から遠江にかけての海道筋にでは、津波による流出家屋は141件、伊豆でも1168件の家が流されたとあります。

火山の場合、流れ出る溶岩がゆっくりの場合は、避難する時間があるので、地震や津波よりも死者数だけで見ると少ないようです。

それから50日後の11月23日には突然富士山が身震いし、火の玉を吹きあげたといいます。
天変地異が続く今の日本の状況を考えると、注意しなくてはいけないですね。

富士講の食行身禄について

旧外川家住宅

冒頭の狭野神社の宮司さまがおっしゃった通り、私たちの心の状況次第で天変地異を起してしまうということは本当なのだと思います。

富士山の噴火をあまりに心配や不安を口にする人がいます。

不安からただ大騒ぎをするのではなく、噴火したらどうすればいいかを考えるべきで、自分ができることや、変えられるところは少しずつでも変えることが大切です。

私たちがどうすればいいかを、富士講の6世「食行身禄」の教えから学ぶことがとても大切だと私は思っています。

富士山麓の浅間神社のことを知っていても食行身禄についてご存知の方は少ないと思います。

食行身禄については富士山麓大巡礼ツアーの中で繰り返しお話しています。

『富士に死す』という新田次郎さんの本がありますので、小説ではありますが、食行身禄について参考になると思いますので興味のある方は読んでみてください。

身禄は、この宝永の大噴火のときに江戸で布教に活躍していました。

1688年(元禄元年)に富士講に入信、大噴火のときはすでに熱心な富士講信者でした。噴火の10年後、六世の行者となりました。

富士講の祖は、富士山の噴火が生み出した洞穴・人穴(現在の人穴富士講遺跡)で修行をした長谷川角行です。

身禄は角行のように自らの験力によって布教するのではなく・・・。

「正直、慈悲、情け」など、日常の生活心得を信者がそれぞれ律していけば、仙元大菩薩(富士講では、「浅間」から「仙元」)たる富士の神意に叶い、おのずから救いがあるとすすめました。

富士の神の怒りにふれたとおののいた人々は、1人1人の至らなさが神の怒りをよんだと思い、富士の神、仙元大菩薩に懺悔し、身禄の教えを改めて見直し、神意に応えようと努めました。

身禄の教えは自らを浄めること、自らの生活を律すること。

すなわち「自浄」です。

各自が自浄すれば、世もおのずから浄化されるだろうという「世直し」。

身禄は幼い頃の苦労を体験していることもあり、コツコツと働いて財を生み出した人です。今で言う、成功者でもあります。

しかし、「財は世の人の欲望の結晶であり、神に仕えるためには煩悩の所産、修行の邪魔物に過ぎない」と惜しげもなく家財を自分の所に集まった人達に与えてしまいます。

そして家族の妻と3人の娘たちには白布と針1本ずつ与えて「人の五体こそ親が血を分けた唯一の財産である。婦女子は布と針さえあれば世の道に迷うことはないはず」といい聞かせて、無一文の姿となって家族を引き連れ引越しをしています。

まさに欲得を捨離した激烈なまでの行業を見て人々は「乞食身禄、油身禄」と称しました。

また、身禄は加持祈祷などを嫌い、豊物をむさぼるような穢らわしい教えであると言っています。

身禄にとって最も基本の大事なことは日々の生活です。

生活をきっちりと営めばおのずから福は叶えられる。
富士の神に祈っても福は得られない。

自分を律し、自分の生活を改めることで、自分も改善され、世間という「世」も改善されていく。世直りも起こる。

生活が乱れしっかりしていなくて世の中がよくなるわけはない、という極めて庶民的な信条が身禄の教えの原点です。

自分と生活をきっちりとしきるためには、まず生活態度がしっかりしており、生活倫理がまっとうでなければならない。

我慢や勤勉の勧めのなかに前向きに積極的に自分と生活に立ち向かう教えが貫徹されています。

これら日常を生きるうえで欠かせない徳目を遵守すれば、自分も周りもしっかりと自立し、安心を得ることができる。

そうして地道に歩一歩前に進むことを身禄は「生れ増(うまれます)」といい、守るべきこと、なすべきことを着実に営めばおのずから「生れ増」して充実する。

身禄の教えはスピリチュアリズムにとても通じていると思っています。

「生れ増」の反対は「生れ劣」

北口本宮富士浅間神社

「生れ劣」りをしている状態とは、自分も生活も世も停滞し、退行していくというもの。
「生れ増」ことによって現実は安定し、かつ未来に向かって向上していく。

日々堅実な営みがそのまま現実を、さらに未来を切り拓いていくといいます。

「生れ増」をさせるものは何かというと、食行身禄はそれが富士の神、仙元大菩薩であると言っています。

仙元大菩薩は人間にとって最も大切な米を授けてくれる神であり、万物を生み出す神、万物の祖神である。

米こそが菩薩である。米は水から育ち、日月の恵みと露で生育する菩薩で、その尊い菩薩を日々摂取する私たち人間も体の中に菩薩をもった存在であるといっています。

そのことを身禄は「一仏一体」と言っています。

私たち人間は「菩薩」を内在し、ひとりひとりの内に「仏」があると教えています。

うちに「菩薩」をもつゆえに外に向かって菩薩を拝む必要はなく、内なる菩薩「一仏一体」を自覚して、日々の営みをきっちり行うことが生きること、すなわち「生れ増」であるということです。

そして富士山登拝することはすなわち仙元大菩薩の神威、神霊にふれ、それと一体になること。

そのためには内なる「一仏」の穢れを祓い、心身ともに精進潔斎をしていなければならない。

登拝の際の精進だけでなく、日々、内をきよめること。

正直、孝行、慈悲などの緒徳目を守り、家業を怠らず、精進に努めることが、自分すなわち「一仏」のつとめである。そこに堅実な幸せと未来が約束される。

富士山の威徳を内面化すること、それはまず日々の営みの健常化である。

そこに現世の安穏だけでなく、確かな未来が開けてくるであろう。
そして世直しがもたらされるであろう。

それが身禄の教えの肝要でした。

世直しするためには

3.11の地震、原発の問題があってから、今の日本に必要なことは世直しであると強く実感します。

既に過去の出来事になっている阪神淡路大震災や宮崎での口蹄疫問題なども忘れてはいけない災難です。これらも、そして、今も私たちを見直すために災難が起き続けているとは考えられないでしょうか。

スピリチュアリストの江原啓之さん曰く、世直しをするには、まずはその人自身が変わらなくてはいけない。

自分が変わらずして、世直しの声だけをあげても意味がない。信頼されない。

自分自身のことを棚にあげているようでは、相手にされない。
輝いて生きているのかどうか。美談を言うわりに自分を変えていないのではないか?

身禄の、自分すなわち「一仏」のつとめとあるように、個人の見直し・目覚めが今、大切なときだと思います。

外に向かって何かをするのではなく、内なる菩薩に目を向けることです。

みんなが「生れ増(うまれます)」になるために

山宮浅間神社

あなたにとっての内なるものが「菩薩」でも「神」でも何でもかまいません。それらは現代では「神我」といえると思います。あなたにとっての「神我」を発揮すること。

食行身禄が生きた江戸時代。つつましく生きる庶民層に身禄の庶民感覚あふれる地道な教えは、広く浸透していきました。

大噴火のあと富士山の神威はさらに高まり、先の見えない沈滞した空気のなかに、身禄(菩薩)は出現しました。

現代は救世主の登場を待つ時代ではありません。
私たちはどうすればいいか?という答えをすでに得ているからです。

今、1人1人の「生れ増(うまれます)」が大切なときです!!

聖地巡礼、スピリチュアル旅行というと、参拝したことで満足してそれ以上は何もしない人が一般的だと思います。

そこからどう自分が変わっていけるのか?が大切。
神さまへの誓いを実行しているかどうかです。

ちいろば旅倶楽部の会員さんたちの中には、ツアー参加後、驚くぐらいに変わっていく人たちがいます。

例えば、最近ツアーでもご紹介している日本古来の麻の大切さを学んでから、自分の生活の中に取り入れる会員さんたちが増えています。「日本の重要な伝統復活の行動」を起している人たちです。

そして他にはとても高い徳を積むこと(修行)をしている会員さんもいます。

しかし、魂の器によっては、できることとできないことがありますから、無理はいけません。

一方で聖地やパワースポットと呼ばれる場所へ行ったことで満足し、その場所で写真に撮って「幸せになれる」などという人は、完全な依存です。

現世的な幸せを得るために、霊的な世界を利用しないように注意しましょう!それもカルマになってしまいます。

今から変えられることって?

富士山

本当に大切なことは「日常の中にある」ということです。
どんな些細なことでもいいと思います。

例えば、家の中の掃除一つとってみても、ほとんどしない人と小まめにする人では大きな違いが出てきます。そして、今までほとんど掃除しなかった人がよくするようになるだけで大きな変化です。

これは身禄が言う「日々の生活を改めること」につながると思います。

こうした身の回りの小さなことがきっちりできないで、世直しのような大きなことができるわけがない!ということでしょう。

日本が今のままでは、とことんひどいことになる。

そうならないためにどうすればいいか。
結局はやはりこれしかありません。「自分を変える」。

たとえ、まだまだ自分を変えるところまで行っていなくても「変えよう」という気持ちがとても大切です。
そして必ずそのお導きがいただけるからです。

私たちの生きる目的は、魂を磨き、霊性を向上していくことです。
そのためには、どんどん人と関わっていくことが必要です。
自分の日常生活を見直し、自身の霊的な覚醒が必要です。

今は便利な世の中になって、直接人と関わらなくてもなんとか生きられる世の中になってしまいました。それでは成長がなくなってしまいます。

霊的な意識の覚醒・向上と、日常生活の改善は比例していると思います。

日本人の多くが「生れ劣」るのであれば、富士山は噴火の方向に行ってしまうのかもしれません。しかしそうならないようにがんばりたいです。

私たち1人1人が毎日の日常生活において「生れ増」を行いましょう!

私たち1人1人が「救世主」です!!

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