スピリチュアル旅行コラム

台風と熊野ツアーから学んだ「待つこと」の大切さ

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大斎原

多くの聖地を抱える熊野の地は年間を通して降水量の多い地域です。
熊野三山や玉置神社を巡る熊野ツアーでは2泊3日が平均的な日程なのですが、3日間ずっと晴れ間が続くことはまずありません。1日以上は雨の中の神社参拝ツアーだと思ってよいでしょう。過去には3日間ずっと雨という年もあった程です。

2013年の熊野ツアーは、ちょうどツアー初日に紀伊半島に台風が近付きつつありました。ちょうどツアー参加者の皆さんが朝、家を出発して熊野の地へ向かう時間帯に、その目的地に台風がやってくるという状況でした。正に、この年の熊野ツアーは台風に向かっていくツアーとなったのです。

本当にツアーするんですか?

熊野速玉大社

ツアー前日に台風の向かっている紀伊半島の熊野市に入り前泊しました。宿泊施設の方には、「本当にツアーをするんですか?」と心配されたくらいでした。その前泊した宿泊施設では、その日の予約キャンセルが相次いでいました。

ツアー参加者の皆さんも、さぞかし本当に大丈夫だろうかと心配されたと思いますが、実際に台風が不安だからキャンセルされたのはお1人だけでした。ツアー主催者側としても、もちろん心配なのですが、あまり心配だというと、本当にそうなってしまいます。なので、あまり思わない、言わないようにしていました。

この日のために、ツアー参加者の皆さんがお仕事の都合をつけてお休みをとられたことと思います(ツアー初日が金曜日)。ですから、この日に熊野に行くのだ!という強い念が必要だったのだと思います

その気持ちが通じたのかもしれませんが、ツアー初日の朝には台風の進路が南側にずれて紀伊半島直撃は避けられました。暴風域も重なりませんでした。(実は台風がもう一つ背後に発生して、台風の玉突き状態で二つの台風は南海上へ進路を変え、紀伊半島への影響が最小限で済んだのです。)

そして、ツアー参加者の皆さんの強い気持ちが台風の進路も変えることになったのだと、あくまで結果論ですが、皆さんの念の力の効果はあったのだと思っています。

心配や不安は口にしない。絶対に大丈夫だということ。たとえ少しは不安に思ったとしても、「大丈夫」と言う。そうしてツアーは中止にならず、台風とすれ違いで決行となったのです。

南紀1号が、紀伊長島駅でストップのトラブル

神倉神社

ツアーの集合場所は熊野市駅でした。台風が大きくそれてくれたお陰で、問題なくツアーも開始できると思っていた矢先に、その思い込みはみごとに外れてしまいました。

ツアー参加の人たちの多くが乗っていた名古屋発のJR南紀1号が、何と、途中の駅(紀伊長島)で運行中止となってしまったのです。大雨の影響でした。台風による暴風雨は避けられたのですが、あと少しで集合場所まで来られる電車が止まってしまいました。

この様なことは、過去のツアーでもありませんでした。
南紀1号に乗車していたのはツアー参加者は全部で11名です。

ツアーは現地集合・現地解散が基本です。そして、ツアー参加者の皆さんのほとんどはお互いが知らない者同士。

それでも、いつもツアーに参加して下さる一人の方がリーダーシップを発揮してくれて、降ろされた駅のホームでその11人をまとめてくれました。

どうやって11人の知らない者同士が集まれたのかをお聞きすると、ツアーで出している「ツアー資料」が決め手となったそうです。

ツアー資料には集合に遅れる場合の連絡先があるので、資料を持って皆さんが集合に遅れる旨の連絡をしていたところ、その資料を持っている人が声をかけあって集まったそうです。

結局、11人の皆さんには路線バスで尾鷲まで移動してもらって、熊野市で集合した皆さんと尾鷲駅まで迎えに行きました。そして、ここでも偶然が重なった結果、早く全員が集合できたのでした。

11人の皆さんが乗った紀伊長島から尾鷲までの路線バスもちょうどタイミングよく紀伊長島にやってきたこと(本数はすごく少ない)、そして熊野市から尾鷲まで貸切バスで迎えにいく際、ちょうど新しいトンネルが開通したばかりで熊野市から尾鷲が今まで片道40分かかったところを20分で行けるようになったこと。
そんな偶然が重なって最小限の時間的ロスで迎え行け、11人の皆さんが合流し無事に花の窟神社にも行くことができました。

その後、新宮駅で集合の人が2名加わり、そこからが本当のツアーの始まりでした。

1人の方には長く新宮駅で待っていただくことになってしまいましたが、神倉神社でほぼ全員揃ってゴトビキ岩まで登ることができました。

3日間のツアー中は雨が降ったのは初日のほんの少しで、あとはいいお天気に恵まれました。もし、前日の台風の状況でツアーを中止にしていたら・・・と思うと、紙一重だったとは思いますが、本当に決行してよかったと思います。せっかくの天気の良い熊野ツアー3日間が無に帰していたところでした。

来てよかった!そんな声があったツアーでした。

この年の熊野ツアーには今までにない多くの学びと氣付きがありました。そして、この年の熊野ツアーほど参加された皆さんの心に残った経験は無いかもしれません。

ツアーをキャンセルする前に

玉置神社

旅は、家を出発する前から始まっているといいます。

2013年の熊野ツアーの様に台風に向かっていくツアーの場合は参加される方は本当に心配になったと思います。家族から止められたという人もいます。

ツアーの場合、当日に交通機関がストップしてツアーに参加できなくなった場合は、所定の金額のみかかり、あとは返金となります。

たいていの交通機関、ホテルなども台風でこれなくなった場合は返金となりますが、それは当日の話であって、当日の交通機関への影響がまだ分からない段階での思い込みは避けるべきだと思いました。

そして、台風の予測は、直前までわからないと学びました。毎日毎回、台風の進路状況を見てきましたが、結局、暴風域からはずれました。

台風の進路は変わるかもしれませんし、そうなれば交通機関も通常通り動きます。ホテルも運営しています。

早めに判断しすぎてキャンセルすると、返って損をすることになるかもしれませんので、キャンセル料発生時期を見ながら、待っていた方がいいこともあります。

その年の熊野ツアーでは予定よりも実際にいろんな費用がかかりましたが、それでもツアーは結果的に催行できました。

これをもし中止していて、ツアーにほぼ問題ない状況だったとしたら・・・。

「なんだ、行けたのではないか。中止の判断が早すぎたのではないか。交通費のキャンセルが発生してしまった」と、こちらが苦情を受けることになったかもしれません。

ツアーでお世話になった湯の峯荘の代表の矢野さんのお話が、今回のツアーを催行するきっかけの1つになりました。矢野さんは元旅行業者であり、湯の峯荘を立ち上げられてからさまざまなツアーや団体を見てこられました。

その経験から言うと、こちら側(旅行業者、宿)が結果的に損になろうとも、直前まで状況を見ましょう、それから判断しないとあとでお客様から苦情を受けることになりますよ、ということでした。

「待つ」ということの重要さ

熊野ツアーは「待つ」ことを学んだツアーでもありました。

どうなるか分からない状況の中で情勢を見守るだけということは案外難しいものです。

なかなか待つことができないで、もうさっさと決めて楽になろうと思う方も多いと思います。

待つことは忍耐でもあります。

いかなる状況のときにも待つことができるかどうか。

どんなピンチの状況でも待てるかどうかで命運が分かれます。

とにかく、どうすればわからない状況の時は、状況を見守ることが重要。すぐに判断しない。

そして消極的な考えはしないこと、口にしないこと。
本当にそうなってしまいます。

ツアー初日の湯の峯荘では、他のお客さんはみんなキャンセルだったそうで、ちいろば旅倶楽部で貸切状態。

温泉に、おいしい食事を満喫することができました。

どんなときも、どんな不利な状況と思われるときも、、「絶対大丈夫、なんとかなる」と思うこと。

そして待つこと。

「トラベル」の語源は、「トラブル」です。

旅にトラブルはつき物です。

なぜか熊野ツアーは、いつも、何かしらの試練を与えられることが多いです。でも、なんとかなっている。

ツアー参加の皆様も大変な思いをされたと思いますが、これもまさに試練を与えられ、乗り越えられるかどうかのテストであり、パスできたということでもありましょう。

この年の熊野ツアー参加の皆様は、経験したくても絶対に経験できない、人生の中でもこの先もう二度とないような貴重な体験をされたのだと信じて疑いません。

「ツアー前泊を名古屋から熊野市に変更」

ツアー前泊は熊野市にしましたが、当初の予定では名古屋に前泊でした。
しかし、台風の影響もあり、また、熊野市に前泊する会員さんがいることを思い出して、名古屋前泊からより安全策をとって熊野市前泊に急遽変更しました。

それが本当に助かりました。名古屋前泊のままだったら、11人の皆さんと一緒に紀伊長島で電車が止まり、ツアー集合場所に遅れるところでした。もし、熊野市に前泊していなかったらと今思うとゾッとします。

熊野市に前泊する会員さんのことを思い出したこと。
これも何かのメッセージだったのだと思います。

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